初めての接ぎ木

水田跡地で数年ハイブッシュブルーベリーのアーリーブルーを栽培してきましが、
様々な理由で順調ではありませんでした。そこで、
ラビットアイブルーベリーを台木にしてハイブッシュブルーベリーの接ぎ木を行うことにしました。
接ぎ木をすることで下記のような特長が得られます。
田圃跡地のような水はけが悪い土地でもハイブッシュブルーベリーを楽に栽培できます。
暑さ、乾燥に強いため、マルチをすればほとんど水やりが必要ありません。
ハイブッシュ系では多くのピートモスを必要としますが、接ぎ木苗では少なくてすみます。
高価なピートモスを後で追加投入する必要がないので、後の管理が楽です。

2010年4月17日
はじめての接ぎ木です。
地元のJAで開催されている「帰農塾」で、接ぎ木の教習を受けましたので、接ぎ木用テープのメデールを購入して行いました。
時期が遅いため、台木と穂木は採取できません。よって既に挿し木をしていた中からとりだして行いました。
左の写真は少し難度が高い「接ぎ木挿し」です。
台木ティフブルーで穂木アーリーブルーを5本
台木ホームベルで穂木アーリーブルーを3本です。

2010年4月17日
ティフブルーの挿し木の中に接ぎ木挿しが5本入っています。
他の挿し木は3月21日に行っており、既に葉芽がふくらんでいます。

2010年4月18日
水やりができる空間を確保し、遮光率60%の寒冷紗を2重にして被せてあります。さらに、雨水よけにビニールシートを被せております。

2010年4月18日
地植えのブルーシャワーに接ぎ木を行いました。
アーリーブルーを4本、デキシーを4本です。
ブルーシャワーは2008年に挿し木を行い、畑で育てた苗木です。

2010年6月16日
接ぎ木挿しから約2ヶ月後です。
台木ティフブルーで穂木アーリーブルーの接ぎ木挿しが5本入っていますが、挿し木だけの苗木も含まれていますので少し分かりにくいです。
今年は低温の日が多かったため成長が遅れていますが、予想以上に順調だと思います。
この後2〜3週間で鉢上げの予定です。

2010年6月19日
地植えのブルーシャワーにアーリーブルーの接ぎ木を行い、約2ヶ月後です。
ビニール袋を被せていましたが、気温が高くなってきましたので2週間後に取り除きました。しかし、カラスによる被害で2本はダメになりました。
接ぎ木は成功していると思いますが、思っていたより成長が悪いです。

2010年9月24日
接ぎ木挿しから約5か月後です。
ホームベル台木のアーリーブルーは3本、ティフブルー台木のアーリーブルーは4本発根発芽です。
根の成長を活発にさせるために、台木からの発芽も切除しないようにしています。
地植えのブルーシャワーへの接ぎ木は失敗です。原因は台木と穂木の太さが違いすぎたために活着位置がずれていたためと思います。

2011年6月20日
接ぎ木挿しから1年2か月の状況です。順調に成長しており、今年の秋までには大きくなると思います。

2014年5月23日
「接ぎ木挿し」の状況です。
前列の左から3本は、台木ティフブルーでアーリーブルーを「接ぎ木挿し」した物です。
畑に仮植えして3年目になりますが、左の苗は順調に育っていますので今年は実を付けてみました。
昨年はティフブルーのシュートも発生していますので、来年はこの枝にアーリーブルの通常の「接ぎ木」を行う予定です。

2015年3月31日
「接ぎ木挿し」の状況です。
畑に植え換えた接ぎ木挿しの苗は順調に育っており、出てきたシュートにアーリーブルーを接ぎ木しました。
接ぎ木挿しでも順調に育つことは分かりました。しかし、今まで4〜5年かかっており、通常の挿し木苗に接ぎ木しても差が無いことも分かりました。